アプリやWebサービスに関わっていてGoogle Analyticsなどのデータ分析ツールを使っていない人は居ないと思います。エンジニアからすると「データ分析するのはアナリストの仕事なので関係ない」と考える人が居ますが、これはとてももったいないことだと感じています。
私はエンジニアですが、数字周りや効果検証にも関わってきました。個人でアプリを開発するようになってから、データ分析することの楽しさを覚えました。一番好きなサイトはなんですか?と言われたら迷わずGoogle Analyticsですと答えます。
この記事では、エンジニアはコードを書くだけではなくデータ分析をしたほうがメリットがあるのでぜひやろう。ってことについて書きたいと思います。

Google Analyticsのイベントサンプル
目次
大企業ゆえの悩み
大規模なアプリやウェブサービスを開発していると、機能追加や施策を企画する人(ここでは便宜上プロデューサーと定義します)、機能を実装するエンジニア、機能追加の効果をGoogle Analyticsなどを用いて測定するアナリスト、広告などを用いて収益化を考えるアドの人など細かく役割が分かれていると思います。
各個人がその分野のプロフェッショナルなので、その仕事のスピードや精度が高くできるメリットがあります。
大企業になると、自分の分野の仕事しかやらない傾向にあります。例えばエンジニアだと、「数値分析は自分のミッションではないので、評価されないからやらない」人が多いです。
考え方は人それぞれなので数値分析やらないことは問題ではないですが、数値分析の為に必要なトラッキングログの実装などを文句言いながら実装するのは違うなと思いました。
文句があるなら自分で全部やったらいいやんと思います。
トラッキングログの設計に関わることのメリット
トラッキングログ実装のストレスから解放される
エンジニアにとってストレスに感じるのがトラッキングログの実装です。役割が分かれていると、トラッキングログの設計・分析はすべてアナリストの仕事になります。この場所にトラッキングログ不要でしょって感じていても、設計しているのはアナリストなので渋々実装するしかありません。エンジニアにとって無駄なコードを実装することほどストレスなものはありません。
しかし、自分でトラッキングログの設計が出来ればどうでしょう?取りたい場所にログを仕込むことによって納得感のいくデータを取ることができます。
また、トラッキングログの設計を自分ですることによって、ログ実装を考慮したコードを書くことが出来るのでログの為に手戻りが発生したり、コードが荒れることもありません。
データから施策の効果検証が出来る
設計が他人だと、ログの検証方法が分かりません。場合によっては自分が実装した機能の効果を調べるのにいちいちアナリストにお願いしなければなりません。その場合聞くまで教えてくれないでしょう。なんのために苦労して機能追加し、わざわざログまで実装したのかわかりませんね。
自分で設計していると聞かなくても調べられます。追加した機能が使われていなかったり、効果が悪いのをいち早く発見できますし、別の改修プランを提案することも出来ます。
使われていないのが分かればコードを削除することも出来ます。
Androidアプリだと下位OSのサポートはメンテナンスコストがかかるのでとてもキツイですね。でも上記数字を持っていけばプロデューサーを説得することは容易いです。
Google Analyticsは導入も分析も簡単
Androidアプリの例でいくと、Googleが公式に導入方法を紹介してくれています。
少し分かりにくいですが、私もサンプルコードをgithubに公開してます。
add GoogleAnalytics and Dagger
Androidアプリに限ってですが、私なりの分析方法や実装方法があるので別途記事にして紹介ていますので参考までにどうぞ。