iOS9から追加された3D Touchはリリースから1年以上経ったので、すでに実装されている方も多いでしょう。Android7.1より追加されたApp Shortcutsはまだ7.1のOSが一般ユーザーに普及していないので実装を検討されている方が多いと思います。
OSによる新機能は、ユーザーに操作方法を認知されるまで時間がかかりますし、実際に使われるかどうか分からないものにコストを実装コストをかけるのは悩ましいと思います。私の開発する採点簿ではその両方を実装しリリースました。
この記事では、3D Touchの利用状況、App Shortcutsの利用状況を実際のデータとともに紹介したいと思います。
目次
3D Touch
3D Touchとは?
iPhone6s / iPhone 6s Plus以降の機種に搭載された機能です。この機種ではディスプレイに圧力検知機能が搭載されていて、「画面を強く押し込む」アクションが追加されました。
Quick Actions(クイックアクション)、Peek and Pop(ちら見とポップ)、Pressure Sensitivity(感圧)の3つがあります。
採点簿 for iPhoneでの実装例
採点簿 for iPhoneではQuick Actionsを実装しました。
Quick Actionsは図の様に、ホーム画面でアイコンを押し込んだ時に、メニューが出てくる機能です。占い、グラフ、記録、的中入力の4つの主要メニューを採用しました。
3D Touch の利用状況
まず、採点簿 for iPhoneの現状ですが
総ダウンロード数:約12,000
月間アクティブユーザー:約1,100
iOS9以上:80%
です。

2016/07/01-2017/01/08の3D Touch利用状況
機能リリースしてから1年経ったにも関わらずこの半年での総イベント数は612ととても少ないです。
アプリのユーザー層にもよるかもしれませんが私のアプリとはあまり相性がよくなかったかもしれません。
App Shortcuts
App Shortcustとは?
Android 7.1のOSから搭載された機能です。ホーム画面でアイコンを長押ししたときに、ショートカットメニューを表示できます。それぞれのショートカットは個別にアイコンとしてホームに設置することも出来ます。
採点簿での実装例
採点簿では占い、グラフ、メモ一覧、記録のメニューを採用しました。Navigation Drawerと併用しているので実装が少し難しかったです。
App Shortcutsの利用状況
まず、Android版 採点簿の現状ですが
総ダウンロード数:約15,000
月間アクティブユーザー:約1,000
Android 7.1:1%
です。

2016/12/01-2017/01/08のApp Shortcuts利用状況
7.1ユーザーが1%なので検証にならないですね。ほとんどのタップが開発者のものだと思われます。
App ShortcutsはAndroid 7.1がもう少し普及してから再度検証したいと思います。
まとめ
OSの新機能である3D TouchやApp Shortcutsを早い段階でリリースしたものの、OSの普及率やアプリのユーザー層によって思ったような効果が出せずとても悔しいです。最近になってApp Shortcutsは他の有名なアプリでもちらほら見かけるようになってきたので、どれくらい使用されているかとても興味深いです。他に実装した方がいらっしゃいましたら、是非共有していただきたいです。